制作者:直スケさん

今日も暑ちぃなぁ。
いやさ、ケサブローが来てからは、仕入れ行くのも前に比べりゃ楽になったけど。
でもさ、市場の帰りにゃ陽も昇ってくるから、窓全開でも堪らんよ。
おケツの後ろに動力あるから、パンツ汗ぐっしょりだぜ。ちと失礼。パタパタパタ。


model cars#92掲載作品

モデルカーズコンテスト「空冷エンジン」の回出品作です。
『空冷』にこだわって、暑さを情景に出してみようとしました。
主役のマツダK360はアリイになってからの物。金型が相当くたびれています。バリがひどく、モールドも潰れていて苦労しました。特にライト周りのモールは何が何だかで、ゴム部分の塗り分けラインがさっぱり埋まっていて、ガリガリ削る
羽目になりました。
暑さ表現の為にベンチレータを開状態にしています。筋彫りをなぞって慎重に切り離し、プラ板で薄く作り直した蓋を接着しています。サイドの窓も「開状態」と分りやすい位置で開けています。地味な作業ですが、これが演出ってやつですねぇ。

ベース
128×77ミリの市販の飾り板です。『踏切の風景』と同じサイズです。
フラットな地面ですからプラ板に田宮パテを擦り付け、歯ブラシをポンポン叩き付けて、少し乾いた雰囲気の土にしました。塗装も含め作業時間約30分。
石こうをひくのって大変だと思いませんか?乾燥時間も取らなきゃならないし。
ざらざらしてれば良いんですから手軽な方法で行きましょう。

建て屋
ベースが最小限の大きさなので、軒先だけです。でもこれだけで十分でしょ。
情景の極意その一、全部作らない。
思いきって最小限に切り捨てちゃいましょう。下手に作りこんでしまうより、見る人の想像力に任せる方がよりリアルで大きな風景を作ってくれます。
ただ、軒先の裏側の造りなんかはきちっと取材してリアルに造り込まなければなりません。ディテールは気を抜いちゃダメよ。

おじさん
ファインモールド製のドイツ戦車兵です。胸元がはだけたセクシーさが今回の情景のテーマにもぴったりだったので見事主役の座に。帽子のセリ用のプレートが八百屋さんらしさを出してくれてるかなぁ。団扇は入浴剤がおまけに付いたミニチュア(逆か?)の物を使ってます。

野菜
粘土細工です。家の子供達がこの作業には興味津々の様子でした。面白そうに見えたんでしょうね。実際、作っていて凄く面白かったですよ。あ、なんだ、こうすりゃキャベツっぽくなるのか、なんてね。

その他
大小の木箱はバルサで工作しました。桶やよしずはアオシマの名キット『江戸風情シリーズ・3』に入っていたパーツを流用しています。

この情景のポイント
ベースサイズが小さいですから、その範囲内に収めようとするとこじんまりとしすぎてしまいます。軒の両端、おじさんの右腕、丸い桶、K360の左前方と左後部、これらはベースより少しずつはみ出させています。
情景は切り取られた空間なんですが、枠の中に押し込んじゃダメなんですねぇ。

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