MITUBISHI LANCER EvolutionVlll "RALLI ART SPORT"
フジミ1/24

"Petit garage"(芸文社)Vol4でニューキットレビューとして製作したキットです。
実車と同じくキットも進化しているモデルで、Evo7のキットに追加パーツをセットして発売になった物です。専用パーツ、専用ホイールなどで”RALLIART”のコンセプトカーが手軽に作れます。ボディーにヒケはまったくと言うほど無く、パーティングラインも少なく作りやすいキットだと思います。

基本的に素組ですが、所々ディティールアップを行っています。
1,ボディー関係では、エッチング製(さかつう)ワイパー、リアウィングのカーボンデカール(さかつう)、ラジエータグリルは付属のメッシュは荒すぎるので小さめのメッシュに交換。キットのボディーはEvo7なのでユーロテールが表現されていないため、テールランプの改造。ウォッシャーノズルを0.8mm洋白線で作り替え。
2,室内はシートベルト(モデラーズ)を追加。リアウィンドーのスモーク塗装。
3,シャーシは車高がやや高いので2〜3mmローダウン。ホイールにエアバルブ(さかつう)を追加。

RALLIARTカラーはディカールが用意されている。しかしシルバーは実際塗り分けた方が楽なのだけど、キットレビューなのでデカールを貼ってみた。失敗を考慮してアフターサービスより1枚スペアを購入していたが、貼りやすいデカールだったので失敗する事は無かった。凹凸にもきれいになじんでまるで塗装をしたような仕上がりになりました。

ディフォルメも感じよくまとまっており、スタイルは申し分無い。ただ、ヘッドライトのコーナーランプがやや垂れ下がった様な感じ(アウディのような)でキリリとしたランエボの”目”がややおとなしい感じになってしまっているのは残念。また、ステアリングが上を向いていてまるでトラックのような感じである。これは時間を掛けると修正が出来るので是非、挑戦してみて頂きたい。
それ以外は作りやすさ、スタイルとも最高のキットと思います。

完成写真(クリックで大きい画像表示)

製作のポイント

ローダウン(フロント)

キットの状態だとやや車高が高いので、2〜3mmローダウンしますね。実車と同じようにサスのアッパー側を3mmカットし、0.8mm真鍮線を差し込みます。このままだとロアアーム側に隙間が出来るのでシャーシ側の”受け”部分も削っておきます。
また、シャーシ、アッパーマウントを一度プラリペアで埋めてセンターよりに0.8mmの穴を開け直します。コレにより、ネガティブキャンバーとなります。


ローダウン(リア)

同じくリアもローダウンですが、コレもサス、アッパー側を3mmカットし、真鍮線を差し込みます。
リアアクスルが金属シャフトなのでチョット”く”の字に曲げます。コレにより、タイヤの回転は出来ませんが、ネガティブキャンバーが表現出来ます。あまり曲げすぎるとどこかの暴走族になりますからほどほどに…


成形色上がり止め

成形色が赤色なので塗装後、赤く染み上がってくるのを防ぐ処理をします。
塗装も赤なので良いじゃないかと思われますが、ディカールが変色したり赤色が変な色になったりするので面倒でもやっておきます。
また、コレにより塗面(塗料:本塗装の色)の食いつきが悪くなりますのでマスキングテープを貼る場合は、剥がす時に注意が必要です。

下地→Mrサフェーサー1200→シルバー(GM#8)→メタルプライマー→Mrカラー(ピンク)→本塗装(レッド)


デカール

大判のシルバーデカールは大変そうですが、貼ってみると意外と簡単に貼れました。GSIクレオスのMrマークセッターをディカールの裏面(貼る位置でも良い)に塗布し、綿棒で出来るだけなじませていき、凹部などの馴染みにくいところはMrマークソフターを塗って慎重に馴染ませる。
半乾きの時にドアなどのパネルラインをカットし、更に馴染ませる。


研ぎ出し(1)

Mrカラー スーパークリアーllを塗装し、良く乾燥させてから研ぎ出しに移る。
今回のコンパウンドも「町工場」研磨材4タイプを使うが、横着をせず順番に使っていくと多少時間は掛かるが、確実に艶が出てかえって作業時間は短縮出来る。
サンドペーパーは田宮模型のフィニッシングペーパー#1500〜#2000を使う。


研ぎ出し(2)

爆裂研磨剤(極細)で仕上げたところ。”かんぺき君”と言うだけあって簡単に艶が出さます。


ヘッドライト

ヘッドライトの内側はメッキ仕上げになっていますが、キットは塗装となります。
今回は、形状が複雑なのでベアメタルなどの銀紙は貼らずに塗装仕上げとしました。(アルクラッドll使用)


ワークエモーション

WARK製ホイール”エモーション”のRALLIARTバージョンは「ブラックバーニング」という特殊カラーです。黒っぽいメッキというような表現で、光りの具合では黒にも見えるし、メッキにも見えるという代物です。
模型で表現できるやり方で一番近いと思うのがコレだと思います。(アルクラッドllの1回吹き)
手前が塗装前、奥が塗装後。


エアバルブ

ホイールのワインポイント。お約束のエアバルブを付けます。小さいですから飛ばして無くさないように!(1個無くして親方にぶたれました)

このホイール塗装は、キットのメッキホイールにスモークを吹いてみたところですが、ブラックバーニングにはなりませんでした。


シート成形

バケットシートの裏側がポッカリへこんでいます。折角ですからエポキシパテを塗り込んで、シートベルトが通る穴も開けておきます。


シートベルト

モデルとなったRALLIARTバージョンのランエボには装着されていませんが、”RALLIART”の純正パーツとなっている4点シートベルトを追加してみました。バケットシートには栄えますね。(モデラーズ製)


組み立て

最終組み立ては塗装後に行いますからコニシGクリアーボンド、エポキシ接着剤を使います。ワイパーはさかつう製エッチングワイパーです。現行車の曲がったワイパーアームなどもセットされているので重宝します。


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