ディオラマ入門編
「雪の坂道」

model cars#84「吠えろ!町工場!」で製作した「雪の坂道」の作例です。

親方より「最近のスロットカーはディティール、塗装とも素晴らしく、ただ走らせて遊ぶだけじゃもったいない。飾っておくディオラマベースを作ってチョ!」って話がありまして、それじゃ、今までの流れからもっと立体感のあるベースと言うことで「坂道」を作り始めました。
最初は、普通の坂道を造ろうとしたのですが、ダートや舗装路は今までやって来たので違う路面ということで「雪道」をやってみることにしました。
まったく初心者がいきなり坂道&雪道ですから無謀といえば無謀ですよね。まぁ、何とかなるでしょ…(って1ヶ月しか無いんですよ。時間が…)


これはクルマが走っていない雪道であります。ヨーロッパの山岳ラリーコースに見えません?

完成写真(クリックで大きい画像表示)

製作のポイント

元々坂道だけを作るつもりだったのですが、それだけじゃ面白くないので雪の坂道を造ることにしました。”坂”を表現するのは色々な手法が有りますが、今回は石膏でベースを作ることにしました。ベニヤのベースの四方にバルサ板で仕切りをし、それを斜めになる様固定し、石膏を流し込みます。傾いた方にたくさん溜まるので坂道の上側になる感じですね。でも、そこが重くなるので発泡スチロールを中に入れこんで調整しましたが、やはりかなりの重量です。(最初から発泡スチロールでやれば良かった)

岩崖は発泡スチロールをザクザク切ってそれらしくしました。


地面(雪道)の表現ですが、モデリングペーストでやっても良いのですが、広い場所を一気に仕上げるには壁補修剤Dufexが効果的です。指定の水で溶いて流し込めば石膏と同じように化学反応で硬化し、ヒケも少なく硬化もはやいので作業が捗ります。

水で溶いたDufexをベースに流し、ヘラのようなもので轍(わだち)や起伏を適当に作ってやればOKです。


ヨーロッパの山岳道路によく見かける石を積み上げた”塀”のようなものや、岩を発泡スチロールから作ります。塀は四角に切った発泡スチロールにボールペンや竹串の様なもので切り込み(けがく)を入れておけば積み上げた石のように見えます。
岩は、カッターナイフで適当に凹凸を作っておきます。
それらにモデリングペーストを塗り込み、ザラザラ感を表現しておきます。

庭から拾ってきた枝を樹木に利用しました。


雪を降らせます。
その前に、下地の色を塗っておきます。雪道は真っ白ですが、クルマの通る轍は若干、下の色が見えた方がメリハリが出て良いんじゃないかな。
エアブラシで、グレーを轍にそって吹いていきます。軽く色が付く程度でやめておきます。
また、路肩の急斜面にも土色を吹きました。ココは急なので雪が溜まりにくいという設定です。

雪を積もらせる方法ですが、二通りのやり方をしました。今回は木工ボンドは使っていません。重曹を雪代わりにする関係上、水っぽいと重曹が溶けてしまいます。

先ず、道路ですが、3M製スプレー糊を吹き付けて、重曹茶こしでパラパラと撒いていきます。”との粉”よりサラサラしているので簡単に撒けますが、かえって撒きすぎることがあるので注意が必要です。
画像奥側の崖も下地の着色後、スプレー糊を吹いて、重曹を振り掛けました。


次に、岩や石垣の上に積もった雪はこってり重曹を載せなければいけないので、スプレー糊では役不足です。画材屋さんに売っているマッドメディウムというコラージュの接着に使う材料を塗り、その上に重曹を振り掛けるとボリュウム感のある積雪が作れます。

路肩の斜面には枯れ草を配置します。下地に土っぽい色を水性アクリル塗料を塗り、その上に”うぶ毛”の様なフィールドグラスをパラパラと振り掛けます。

路肩の斜面に雪を降らせます。
急斜面ですからたくさん積もらさずにうっすらと振り掛けますが、マッドメデュムや木工ボンドでは”ベタッ”と付きますから、3Mスプレー糊をサァーっと吹きかけてその上に茶こしに入れた重曹をサァーと振り掛けます。

崖や石垣の吹きだまりのような所は重曹を集中的に重ねていきますが、茶こしだと広範囲に広がりますから、こういうときは”コショウ”の空き瓶を利用してスポット的に振り掛けると捗ります。


背の低い樹木(葉っぱが付いた)を作ります。
建築模型などで使う銅線を束ねた様な幹にスプレー糊を吹き、うぶ毛のようなフィールドグラスを接着し、更に重曹を振り掛ければ、樹氷のような樹木の出来上がりです。

この後、全体に重曹を撒き、仕上げを行います。


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